ある日の出来事
- 2019.06.23 Sunday
- 14:16
連休前のある日驚きの出来事があった。
娘には小学生の甥っ子と姪っ子がいる。正真正銘の「おばさん」
スーパーなどでの小さい子の泣き声は苦手だけど、泣く原因がかわるからか この二人の泣き声は平気。
大きくなるにつれ泣くことは少なくなっていたが、この日は些細なことで 兄弟喧嘩が始まった。
兄と妹、結果はあきらか、やはり妹が泣き出した。
すると娘が隣の部屋へ移動する。
さすがにイヤだったかなと思っていたら 自分が大切にしている好きなキャラクターのノートを数冊持ってきた。
(どうするの?)と、見ていたら泣いている姪っ子に渡そうとしている。
えっ?どういうこと? しばらく考えてしまった。
どうやら「このノートをあげるから泣き止んで」ということらしい。
それって慰めているの? 他人の気持ちをおしはかるなんてできるの?
言葉のない娘だから想像でしかないけど多分そういうこと。
いつそんなことを覚えたのだろうか。
もういいお年頃だから成長を感じることはないかと思い込んでいた親が恥ずかしい出来事でした。
ブルーアップル
親知らず抜歯 その3
- 2018.10.27 Saturday
- 14:35
いよいよ手術前日。
3時前に入り、たくさんの説明を聞く。
手術前後の注意事項、特に麻酔に関しての説明が多い。
それでも手順書があり(イラスト入り!) わかりやすくなっていた。
いろいろ細かなことの心配はあるものの、ここまで来たら後戻りできない!
夕食を食べ、大きなお風呂で入浴。
ここまでは大きな問題もなく過ごすことができた。
さあ、最初の難関は睡眠!!
大人しく寝てくれるだろうか?夜中に声を出したりしないだろうか?
9時には消灯(早い!)
「明日頑張ろうね」と声をかけると、突然私の首に手をまわしてきた。
こんなことは初めてだったのでビックリしたけれど、この子なりに不安だったのだろう。。。
夜の心配は取り越し苦労に終わり(ホッ)5時にはお目覚め。
食事がないことも手順書のおかげか、問題なく過ぎた。
今度は手術着を着て、紙パンツに変えなければならない。
紙パンツにはちょっと抵抗したけど、これくらいは仕方がない。
飲み薬でちょっとウトウトするが、寝ない。
車いすで手術室へ。
手術室に入ると大騒ぎ!!しかし、麻酔のマスクをつけられると5秒で寝る。
あとは終わるのを待つのみ。
手術はお昼前に終了。
1時間くらいは寝ているでしょうという話だったが、話の最中から手が伸び酸素マスクをはずそうとしている。(うそ!)
なんと45分くらいで起きてしまう!
さあここから親子の格闘。
出血が気になり、吸い出そうとするからなかなか止まらない。
ようやく出血が少なくなると、今度は縫った糸が気になり口の中に指を入れる。
気を紛らわそうとしてもうまくいかない。。。
そして最大の戦い!
様子を見に来た父親が帰ると自分も帰ると騒ぎだした!
病院中に響く叫び声!一番恐れていたこと。こうなるとどうにも収まらない。
幸いまだ先生たちが残っていてくれたので、診察してもらい、変わったことがあればすぐ連絡することを条件に退院。
家でも糸を取ろうと必死だったが、叫び声がないだけまし。
3日くらいは頬もパンパンにはれ上がっていたが、痛みは訴えなかった。
一度に4本抜くという強行だったが、今思うとこんなことは1度しかできないだろう。
後日、日本自閉症協会のASJ保険に1日入院の請求を行った。早い対応に感謝でした。
(ブルーアップル)
親知らず抜歯 その2
- 2018.05.28 Monday
- 13:29
親知らずを抜くことを決めたら次はどこで手術するのか。
手術できる病院は2箇所。
前日から入院することを考えると、1箇所しかない。
紹介状をもらい、診察予約。
歯の状態を診てもらうのと麻酔科医師からのお話。
本人の既往病からアレルギーの有無、家族の中に全身麻酔で
具合が悪くなった人はいないかなど、細かに問診。
次回は内科
尿検査、血液検査、胸部レントゲン、心電図をとり全身麻酔に
問題ないかチェック。
さあ絵カードの出番!
レントゲン、心電図は久しぶり。間違いなくカードは必要。
採血は慣れているから大丈夫だよねと思っていたのですが、
やはりなれない場所では厳しかった・・・
検査結果を診て麻酔に問題ないということで、さあいよいよ手術です。
病室も見せてもらったのですが、写真を撮り忘れる失敗
手術まで約1か月風邪などひかないよう気をつけねば!
母の付き添い入院のため二人分の準備・・・
あまり早くから準備していると本人が警戒するため密かに動かなきゃ
つづく
(ブルーアップル)
親知らず抜歯 その1
- 2017.09.06 Wednesday
- 13:01
子どもが幼児や学齢期の時は虫歯が大きな問題だったが、
成人になると歯周病と共に問題になるのが親知らず。
20歳を過ぎたころから見つかった親知らず。
そのまま出てこなければいいのだがそうはいかない。
様子観察から「そろそろ抜歯を考えましょう」に変わってきた。
まずはレントゲン撮影(もちろん絵カードで事前学習済)
上の歯はまっすぐだから問題はないが、下の歯は左右とも 真横に生えている。。。
見ただけで大変そうなのが分かる。
以前、先輩母から抜歯の話を聞いたことがある。
大学病院で全身麻酔をして抜歯をするのだという。
手術当日朝から絶食だと。。。
えーーー!そこから大問題じゃありませんか!!
自宅でできない場合は前日から入院、当然母も付き添い入院。
一大事でござります。
さてこの後どうなるか、いずれご報告します。
(ブルーアップル)
アリアさんのエッセイ
- 2010.12.11 Saturday
- 23:37
アリアといいまして、小学1年生の男の子の母です。
オーティズムさんからいただくお便りを読むたびに、
高村光太郎の詩の一節が頭に浮かんできます。
・・・僕の後ろに道は出来る・・・。
現在、サーキットと音楽教室に参加していますが、
応対してくださるスタッフの方はとても温かく、
アドバイスも的確で、
いつも感謝の気持ちでいっぱいです。
皆さんいろいろなご苦労をされながら道を開拓なさっているのだろうなぁと、
本当に頭が下がります。
うちの子、Yちゃんですが、
年少の秋に保育園の先生から指摘を受けました。
偶然妊娠中に『光とともに・・・』を全巻読破していて
(今思えば何かの啓示でしょうか?)
発達障害については多少の知識はあったものの、
家ではそれほど困難を感じていなかったため、
正直、途方にくれました。
その後、
(激混みで半年後にようやく)受診
⇒ (1年ほどのんびり)様子見
⇒ (かなり慌てて)就学先探し
を経て、1学年1クラスの
アットホームな小学校に元気に通っています。
就学先を探し始めた頃は、
それまでのんびり様子を見ていた自分に腹が立って
「今までの分を取り戻さなくては」
という焦りから本を読みあさり、
『人を巻き込んだこだわり遊び』という指摘に愕然とし、
『未学習ゆえに誤学習が生じやすい』という説明に納得し、
『発達障害も発達する』との言葉に励まされました。
それにしても、Yちゃんの行動って不思議だなぁと
思うことがあります。
専門家に尋ねればそれなりの理由が分かるのでしょうが。
例えば、
- どうして朝ごはんを食べるとき、左斜め上を向いているんだろう?
- どうして発信はたくさんするのに、受信はしたがらないんだろう?
- どうして気持ちを表現する言葉が、絵本から借りてきたセリフになっちゃうんだろう?
- どうしてすぐに物語の世界に入っちゃうんだろう?
- どうしてそんなに物覚えがいいの?
そんなYちゃんの言動を
おおらかにかわせれば良いのですが、
時には(いつもか?)
「その話は何回も聞いたよ、
もう答えるのに疲れたよ〜、
一人でしゃべってないでよー、
お母さんの質問にも答えてよー!」
と心が叫び、イラッとしてしまうことも。
先日、ついにYちゃんに言われました。
『お母さんの顔、キツネみたい。』(ちなみに私はたれ目です・・・)。
親トレーニングを思いおこしては改心するのですが、
実践には程遠い未熟者です。
初心者マークはまだまだ取れそうにありません。
いつの日にか、
何事にも動じずYちゃんをどっかりと
受け止められる母になりたいです。
アリア
- エッセイ
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ぽあぞんです
- 2010.10.10 Sunday
- 11:53
入学式は…練習無しなので、ちょっと…大変、って感じでした。
毎日、母と一緒にバスでの登校です。
ぞんは重度の自閉症で、
要求などや好きなことばなどの少し発語があるくらいです。
ぞんは少し前から、自分と他者が違うということを感じ始めてるようです。
静かなバスのなかで、自分は違うんだぞ!とアピールするかのように好きなフレーズを言うことが多くなりました。
例えば「黒柳さんは着物だったね」「12月雪降る!」などなど…
その度に他者がギョッとしたり、不思議な顔で見られたり…という感じでの登校です。
今は安定して学校生活を送っていますが、中学校の時はとても大変な思いをしました。
今日は、その時の話しを…
小学校は学区に特別支援学級が無かったので、学区外の学校へ(情緒)。
小学校の卒業式は、ひとりで立派に卒業証書を受け取りました(練習の賜物です)。
中学校は学区の特支(知的)へ入学しました。
ぞんを誰も知らない学校です、母も知り合いは無し…
不安な気持ちの中でのスタートでした。
担任は優しそうな女性の先生、介助員はベテランの女性でした。
制服を着ることや学科ごとに担任が代わることや…小学校とは違うことが山のように ありました。
何より違うのは、小学校時代には聞くことの無かった男性教師の大きな声での指導…
怒鳴り声の苦手なぞんは大丈夫だろうか…?
特支は、1年4人・2年1人の5人で、男子のみのクラスでした。
1年生の時は、日々の流れや行事などに必死についていこうと頑張っていたような気がします。
毎日のスクールランチを楽しみに登校していました。。
2年生となり、新1年生の入学はなく、でも2年の男子が増えました。
今までのメンバーだから…、去年1年間何も心配なかったので大丈夫だろうなぁと思っていました。
ところが…2学期の体育祭にも参加し、ホッとした頃のある日のことでした。
ぞんが、学校でパニックとなりました。
担任・介助員に聞いても、理由は不明とのこと。
小さなパニックが日々起こるようになり、ある時には特支の生徒に向かっていくことも…。
だんだんとぞんのパニックの頻度が増えていきます。
担任と相談したり、授業中に私がついていたり…医師に相談したり…。
特支の隣にある空き教室で介助員と二人で過ごすことになりました。
ある日のこと、登校後にパニックです。
ぞん「社会、勉強する!!!」
言い続けます。
ぞんは、毎日連絡帳に次の日の授業予定を書いてます。
確かに社会と書いてありました。
後でわかったことですが、空き教室で過ごすようになってからも特支の予定を書いていたそうです。
ぞんが行うことの無い授業です。
自分が書いたことが行われないことを、ことばで伝えることができない…ぞん。
私は書かれていたことが日々行われているとばかり思っていました…。
担任・教頭・医師・県発達支援センターと話し合いをしました。
学校での刺激を減らそうということになりました。
ぞんは、理由がわからないので、学校を休むことはできません。
なので、11時に登校しスクールランチを食べて帰るということになりました。
10月から3月まで、この学校生活を続けました。
今までと同じ6時頃には起床し、朝食。
ただ違うのは家で過ごす時間が増えたこと。
何をしようか?
毎日のことです。
いろいろ考えました。
掃除・洗濯(干す・畳む)をできるところを手伝う。
○+○ の一桁の問題を私が手書きで書き、(20問)電卓で計算する。
好きなアニメの歌詞(母がパソコン打ちしたもの)なぞり書き。
声を出して本を読む
ビーズ(市販のものでピンにビーズを挿すもの)
ビーズ(針金ハンガーにビーズを通す)
ビーズ(市販のスキルビーズ)
1時間ほど散歩
パソコン(好きなアニメの歌詞をひらがなで打つ)などなど…
福祉サービスの事業所さんにも相談して、週に1度はヘルパーさんと午前中に外出することもありました。
家ではパニックは起こりません。
この生活になってからは、学校でもパニックは起こりませんでした。
3年生でも、この生活を続けるのか…今の学校に通い続けるのがよいのか…悩みました。
医師の勧めがあり、特別支援学校を見学しました。
もちろん、ぞんも一緒です。
ぞんがリラックスして見学できた学校に、3年生から通うことに決めました。
でも、不安が無いわけではありませんでした。
4月から通うことを考えて、先生方に相談したり、何度かは体験登校をさせてもらいました。
一日いることも体験させてもらいました。
3月、校長室でぞんひとりのために式が行われました。
2年生が終了したということの式です。
そうすることで、次の学校に納得して移ることができるだろうと考えたためです。
4月の入校式、ぞんは穏やかな顔でした。
理解のある女性の担任と男性の担任です。
新しい学校生活に慣れるまでは、少しの時間が必要でした。
安定した学校生活を送れるようになりました。
学校の行事や修学旅行にも、無事に参加しました。
中学2年のこの半年の間、いつもいつも…
話しことばで表現できないぞんのことを、どれくらい知っているのだろう?
ぞんの心の中は、どんななんだろう?
ぞんにとって、正しいことをできたのだろうか?
………たくさん悩みました、考えました。
でも答えは、でてきません。
でも、この半年があったからなのか…
こんな生活の仕方があってもよいのだと思うようにもなりました。
毎日毎日、ぞんと一緒の生活。
とっても、楽しかったです。
ぞんも成長できました、そして私も少し成長できたような気がします。
ぽあぞん
- エッセイ
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祝!入学
- 2010.04.30 Friday
- 09:02
うちの子、YOUが中学生になりました。
卒業式は通い慣れた小学校だったので、
卒業証書をうまく受け取れるか?足がもつれないか?と、
心配しながらも嬉しい気持ちでいっぱいでした
それが…入学式となってみたら…あまりの緊張感に、
嬉しさよりも不安が一杯に
子どもたちも、そんな顔をしていました。
さて、家に帰ったYOUが一言
「あ〜、人に酔った」
と…座り込みました。
確かに子供200人弱、親や先生300人弱が体育館に集まってましたから〜
疲れますね
でも、そんな言葉をどこで覚えて来たのか…と関心しながらも、
不安になると泣きが入る子なので、色々心配なのでした。
自閉児は千差万別みんな違うので…
家では元気 学校では借りて来た猫 のYOUが
どう成長してくれるか?
楽しみでもあります。
くれぐれも不登校にはなってくれるな…と
今どきの親たちが思う事を同じく考えています。
フレフレ中学男子!
ガンバレガンバレ中年女子
母はどんな時でもミカタです。
明日もよろしく。
お手柔らかに…。
紫水晶
1年間を振り返ってみて
- 2010.03.31 Wednesday
- 21:23
ウチの子は今、小2です。
2年生になって担任の先生が代わり、何かとやり方も
変わってしまい、落ち着かない状態が続きました。
去年はちゃんと出来ていた行事も、今年は出来なかったり・・・。
行事の後などは、私も落ち込んだり、そしてまた立ち直って、
を繰り返し落ち着かない1年でした。
それでも大きく体調をくずすことなく過ごせました。
初めてお友達と呼べる子もできました。
お陰でどんなに大雪になろうともイヤがることなく
楽しく学校へ通うことができました。
心配もたくさんしましたが、良かったと思える事も
たくさんあったかなと、この1年を振り返ってみて、
今思う事です。
ミッフィー
K家のやきそば
- 2010.02.28 Sunday
- 21:52
初めまして。Kといいます。
ただ今8才、小2です。
俺、家ではちょっとしたこだわりの男、
と言われています。特に食に関して。
みかんは有田でMサイズ。
いちごは越後姫。
ポテトチップスならCルビー。
焼きそばならT洋水産。
そんなある日。
母「K、大変大変!! 焼きそばがのびちゃった。」
俺「えーっ!!」
ホットプレートを見るといつもより少し太麺の焼きそばがー。
(げげっ。でも文句を言うと母ちゃん怒るしな。)
俺「いいよ。食べるよ。でも次は気をつけてね。」
母「うんうん。ごめんねー。」にやにや。
(?)変なの。ま、いいか。そこそこうまいよ。焼きそば。
もぎゅもぎゅ。
その頃の母。
(あー良かった。食べてくれて。今日○メーカーが98円だったのよ。
しめしめ。袋ばれないようにしよっ。)
母の小さな策略。密かに続けます、これからも。
SHIRO
将来何になりたいの?
- 2010.01.25 Monday
- 19:20
将来はSLの運転士になると言い続けてきた小学1年生の息子。
おもちゃのSL収集や電車ビデオ三昧、休日は駅に行っては見送りでもないのに、去りゆく電車に二人で手を振る日々に付き合ってきた。
最後尾の車掌さん、いつも笑顔で手を振り返してくれてありがとう。
バイバイ親子に、不審がらず手を振り返してくれるあなたの温かな笑顔に救われました。
おかげで、私まで鉄道の知識が深まり、外見で車両名が言えるどころか、キハ等の記号の意味までわかるようになって、最近は鉄道オタク向けのクイズ番組も楽しめるようになりました。
ここ2年ほど、将来の夢を何回聞いても同じ答えで、“自閉症はゆるぎないのが特徴だ”などと勝手に思っていたら、最近息子は父親に相談もなくあっさり路線変更した。
今度は“ブロック博士”になるのだという。
息子はブロックで独創的な車や家などを組み立て、ポチポチワールドにどっぷり浸かっている。
おかげで、細かい部品で爪をはがしそうになりながら博士の助手としてこき使われる毎日だ。
将来何になるのか?なれるのか?なれるようになっていくのか?
そろそろ老眼鏡の購入を考えながら、気まぐれな夢に付き合っている。
ゼベット